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ゼロから英会話 スピークで人生初の英会話
始め方 2026年8月10日(更新 2026年9月17日)

スピークは電車の中でも使える?【声を出さない「耳学」の正しいやり方】

AI英会話スピーク(Speak)を通勤電車の中で使えるのか、実機で全メニューを開いて確認しました。声を出せない場所で進められるのはどの機能か、そして「心の中で音読するだけでも練習になるのか」を、脳科学の研究を出典つきで紹介します。

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「英会話アプリって、結局は声を出さないと使えないんでしょう?」

通勤電車の往復40分を勉強にあてたい人ほど、ここで止まると思います。私もそうでした。

そこで、無料体験の7日間でスピークのメニューを全部開いて、声を出せない場所でどこまで進められるのかを実際に確認しました。あわせて、多くの人が気になっている「心の中で読むだけでも練習になるのか」も、研究を調べて出典つきでまとめます。

読者
読者さん
満員電車で英語を口に出すのは、さすがに無理です。声を出さないなら、使う意味もないですよね?
たろす
たろす
それが、声を出さずに進められるメニューがちゃんと用意されているんです。ただし全部ではないので、使える場所と使えない場所を先に整理しますね。

結論:電車で進められるのは「ビデオ・レッスン」。ただし聞き流すだけでは伸びない

先に答えを書きます。スピークには「今は話せない」という切り替えスイッチがあって、これをONにすると発話をスキップしてお手本の音声だけを聞けます。電車の中で進められるのは、ここです。

実機で全メニューを開いて確認した結果がこちらです。

メニュー電車で進める?理由
ビデオ・レッスン◯ できる「今は話せない」がここにだけある
スピーキング・ドリル✕ できない声を出さないと画面が進まない
文法強化✕ できない同上
語彙力アップ△ 一応できるカード形式。発話はほぼ無い
フリートーク△ 文字だけならチャットモードに切り替えれば打てる

そしてもう1つ、これが本題です。ただ音声を流しているだけでは、ほとんど身になりません。

電車でやるべきなのは聞き流しではなく、お手本を聞いた直後に、声を出さずに心の中で同じ英文を言ってみることです。これには、あとで紹介するとおり研究の裏づけがあります。

この記事の結論 電車の役割は「話す練習の下ごしらえ」。ビデオ・レッスンを開く → お手本を聞く → 心の中で復唱するの3つだけやれば十分です。声に出す仕上げは、帰宅後の5分でやれば成立します。

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「今は話せない」はどこにある?【実機で確認した場所と挙動】

ビデオ・レッスンを開くと、画面の右上にトグル(切り替えスイッチ)があります。ONにすると、画面にこう表示されます。

スピーキングはスキップして、サンプルの音声だけを聞くことができます

つまり「お話しください」の発話パートが飛ばされ、講師の説明とお手本の音声だけが流れていく状態になります。イヤホンを挿していれば、そのまま電車で最後まで進みます。

電車の中でスピークのビデオ・レッスンを聞きながら、声を出さずに心の中で英文を復唱している様子の図解

※画像は実際のアプリ画面をもとにした再現イメージです。

同じ画面には再生速度(1倍速/1.25倍速/1.5倍速/2倍速)と巻き戻し・早送りのボタンもあります。聞き取れなかったところを戻せるので、電車の中でも取りこぼしを拾えます。

注意:このトグルはビデオ・レッスンにしかありません 無料体験中に第1部のレッスンを全部開いて数えた結果、「今は話せない」があるのはビデオ・レッスンだけでした。スピーキング・ドリルと文法強化には無く、声を出さないと画面が進みません。「電車でも全部できる」と思って始めると、ドリルで止まります。

もう1つ、正直に書いておきたいことがあります。そもそもビデオ・レッスンが無いレッスンもあります。

私が実際に進めたなかでは、レッスン3「国籍について話す」とレッスン4「相手について尋ねる」がそうでした。この回に当たると、電車では手が止まります。

読者
読者さん
えっ、じゃあ電車で開いても進められない日があるってことですか?
たろす
たろす
あります。なので私は電車では「前の日にやったレッスンの復習」に回すようにしています。スピークは覚えたフレーズが1日後に復習キューへ入る仕組みなので、ちょうど電車のタイミングと噛み合うんです。
補足:ドリルの早送りボタンで飛ばすのはおすすめしません スピーキング・ドリルには「今は話せない」が無い代わりに早送りボタンがあり、声を出さなくても次のカードへ飛ばせます。ただしこれは進んだ記録が残るだけで、練習にはなっていません。ドリルは声を出せる場所まで取っておくのが正解です。

「心の中で読むだけ」でも練習になるのか、研究を調べた

ここが今回いちばん書きたかったところです。

声を出さずに頭の中で英文を唱えることを、専門的には内言(ないげん)とかサイレント・リハーサルと呼びます。「そんなの気休めでは?」と思っていたのですが、調べてみると根拠がありました。3つ紹介します。

根拠①:心の中で唱えるとき、脳は「話す準備」をしている

2023年に Cerebral Cortex に載った研究では、脳波(EEG)を使って心の中で音を思い浮かべているとき・実際に声に出しているとき・ただ聞いているときの3つを比べています。

結果、心の中で唱えているときには、実際に声を出すときと同じ「運動の準備」を示す脳の反応が出ていました。ただ聞いているだけの状態より、はっきり強く出ていたのです。

つまり、心の中で英文を言うのは「何もしていない」のとは違います。口を動かす一歩手前まで、脳は動いているということです。

根拠②:心の中の声が「大きい」ほど、話す脳が強く働く

2026年に Frontiers in Human Neuroscience に載った研究では、fMRI(脳の活動を見る装置)で、心の中の声の大きさを変えながら同じ音を唱えてもらっています。

結果は、心の中で「大きな声」で唱えたときのほうが、発話をつかさどる脳の領域(補足運動野)の活動が強かったというものでした。

これは実践上とても使える話です。ぼんやり心の中で流すのと、心の中でしっかり「叫ぶ」つもりで唱えるのとでは、脳の使われ方が違うということになります。

根拠③:頭の中のリハーサルは、実際の上達につながる

もう少し広い話として、メンタルプラクティス(頭の中だけで動作をリハーサルする練習法)の研究があります。

1994年に Journal of Applied Psychology に載ったメタ分析(たくさんの研究をまとめて統計的に検証したもの)では、頭の中のリハーサルは実際の成績を有意に向上させるという結果が出ています。効果の大きさは d ≒ 0.53 で、心理学の研究では「中くらいの効果」とされる水準です。

さらにこの分析では、頭を使う要素が大きい課題ほど効果が出やすいとされています。英語を話すことは、口の運動であると同時に「言いたいことを英語の形に組み立てる」作業でもあるので、当てはまりやすい分野だといえます。

参考にした研究
  • Chung, L. K-h. ほか (2023). Neurophysiological evidence of motor preparation in inner speech and the effect of content predictability. Cerebral Cortex, 33(24), 11556–11569. 原文はこちら
  • Cohen & Zhang (2026). Cortical activity increases in speech motor areas as a function of the subjective loudness of inner speech. Frontiers in Human Neuroscience. 原文はこちら
  • Driskell, J. E., Copper, C., & Moran, A. (1994). Does mental practice enhance performance? Journal of Applied Psychology, 79(4), 481–492. 原文はこちら
ただし、声に出す練習の「代わり」にはなりません ここは正直に書きます。上の研究が示しているのは「心の中で唱えるのは無駄ではない」ということであって、「声に出さなくても話せるようになる」ではありません。実際に声を出さないと、口の筋肉の動きも、自分の発音を耳で確かめる工程も抜け落ちます。電車はあくまで下ごしらえ、と考えるのが安全です。
たろす
たろす
私はこれを知ってから、電車では「心の中で、ちょっと大げさに唱える」ようにしました。根拠②の話がそのまま使えるので、同じ20分でも手応えが変わります。

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電車の20分でやる耳学メニュー【4ステップ】

私が実際にやっている手順です。そのまま真似できる形にしました。

1

乗る前に開いておく

ホームでビデオ・レッスンを開き、右上の「今は話せない」をONにしておく。乗ってから操作すると、混雑でスマホを出しづらい

2

1回目は普通に聞く

1倍速のまま、まずは内容を追う。英文の下に和訳が出るので、意味が分からないまま流れることはない

3

巻き戻して「心の中で復唱」

気になったフレーズまで戻し、お手本の直後に声を出さず心の中で言う。ここを大げさに、はっきり唱えるのがコツ

4

帰宅後に声で仕上げる

同じフレーズをスピーキング・ドリルで声に出す。電車で下ごしらえが済んでいるぶん、初見よりずっと口が回る

ポイントはステップ3とステップ4をセットにすることです。電車だけで終わらせると入力で止まり、家だけでやると時間が足りません。

やってみた実感 電車で1回、心の中で唱えてから家でドリルをやると、最初のカードから言葉が出てきます。逆に、電車で何もせず家でいきなりドリルを開いた日は、同じ英文でも1回目でつまずきました。同じ所要時間でも、下ごしらえの有無で進み方がはっきり違います。

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電車の耳学でやりがちな失敗3つ

失敗①:ただ流しているだけ(本当の意味での聞き流し) 音を鳴らしたまま別のことを考えていると、記憶にはほとんど残りません。心の中で復唱する工程を入れて初めて「練習」になります。耳に入れる時間ではなく、頭の中で言い返した回数を数えるようにしてください。
失敗②:ドリルを早送りで消化する 声を出せない場所でドリルを開き、早送りボタンで最後まで飛ばすと、記録上は終わったことになります。ただし話した文章は0のままです。数字だけ積み上がって実力が動かないのが、いちばんもったいないパターンです。
失敗③:電車だけで完結させようとする スピークは「話すこと」が中心のアプリです。電車の分だけで進めていると、発音の判定機能もフリートークも使わないまま終わってしまいます。1日5分でいいので、声を出せる時間を別に確保してください。
読者
読者さん
家で声を出す時間、5分でいいんですか?
たろす
たろす
実測でスピーキング・ドリル1本=約5分でした。お風呂上がりに1本だけ、で十分回ります。長く確保しようとするから続かないので、私は最初から5分と決めています。

電車でのスピーク学習・よくある質問

イヤホンは必要ですか?

必要です。ビデオ・レッスンは音声が本体なので、音が聞こえないと成立しません。マイクは使わない(発話をスキップするため)ので、再生専用のイヤホンでも問題ありません

声を出さずに進めても、学習時間は記録されますか?

記録されます。スピークの学習時間はレッスン画面を開いていた実時間で加算される仕組みでした。同じ動画を1倍速で最後まで通したところ、実際にかかった7分とアプリの記録7分がぴったり一致しています。

2倍速で聞けば、短時間でたくさん進められますか?

進むには進みますが、おすすめしません。同じ動画を速度だけ変えて通したところ、1倍速で7分だった学習時間が2倍速では5分になりました。画面にいる時間が短くなるぶん記録も減りますし、英語ゼロの段階では聞き取りが追いつきません。まずは1倍速で、聞き取れるようになってから上げるのが順番です。

歩きながらでもできますか?

やめてください。危険ですし、心の中で復唱する余裕もありません。座れた時・立って手すりにつかまっている時にかぎるのが安全です。

電車の中でフリートークはできますか?

チャットモードに切り替えれば、文字でのやり取りは可能です。実際に文字入力だけでシーンを完走した記録をフリートーク完全ガイドに載せています。ただしフリートークの良さは声で話せることなので、電車では無理に使わなくて大丈夫です。

オフライン(機内モード)でも使えますか?

こちらは私の環境で確認できていないため、断定を避けます。確認できしだいこの記事に追記します。地下鉄で電波が切れる区間がある方は、乗る前にレッスンを開いておくとつまずきにくいです。

まとめ:電車は「下ごしらえ」、家は「仕上げ」

  • 電車で進められるのはビデオ・レッスン。右上の「今は話せない」をONにすれば発話をスキップして音声だけ聞ける
  • ただしこのトグルがあるのはビデオ・レッスンだけ。ドリルと文法強化は声を出さないと進まない
  • 聞き流すだけでは伸びない。お手本の直後に、心の中で大げさに復唱するのが電車でのやり方
  • 心の中で唱えている時、脳は実際に話すときと同じ「運動の準備」をしている(2023年 Cerebral Cortex)。心の中の声を大きくするほど発話の脳領域が強く働く(2026年 Frontiers in Human Neuroscience
  • とはいえ声を出す練習の代わりにはならない。家で1日5分、ドリルを1本だけ声に出して仕上げる

心の中の復唱に慣れてきたら、次はシャドーイングに進むのが自然な流れです。声を出せない場所から始めて段階的に声を大きくしていく手順を、スピークでシャドーイングをやる方法にまとめました。

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